人気ブログランキング | 話題のタグを見る

出産レポート6

夕方になり夜勤担当の助産師さんが回診に来た

翌朝に母子の退院時健康診断があり、異常がなければ退院ですと説明があった

しかし、娘の体重がこれ以上減っていたら退院はできないと言われた

体重が増える兆候が見られれば退院OKとのこと

息子のためにも明日退院したい
翌朝8時に娘を新生児室に預けて小児科の先生が体重を計ったり健康診断をする

娘の体重は
 生後0日目2662g
→生後1日目2515g
→生後2日目2426g
→生後3日目2424gにまで減ってしまった

翌朝8時までに娘の体重を増やさなければ!

母乳をやる前に赤ちゃんの体重を計り、授乳後にまた計って引いてみて母乳量を計ってみようと言われてやってみた

飲み始めると寝てしまうので休み休みあげて20分後に計ったら数グラムしか増えていなかった

助産師さんに
「産後三日目なら一時間で10グラムはいって欲しい」
と言われてがっくし


就寝時間後

娘がまたギャンギャン泣き出したから授乳室で母乳をあげることにした

初めて授乳室を使ったのだが明るいから眠くならないしオムツも替えやすく椅子に座れるからベッドより楽だと気付いた

隣の人と二人きりになったので「いつ産まれたんですか?」と話しかけた

その人の赤ちゃんはがっしり大きかった
「赤ちゃん大きいですね、何グラムでした?」
と聞いたら3000越えていた
私の娘には
「小さくて可愛いですね」
と返してくれたが私は体重ノイローゼに陥ってたので全く悪気のない言葉でも娘はやはり小さいのかと落ち込んでしまった
小さくない、普通だ、大きいという言葉をどこかで期待してしまう

しばらくその方と授乳についての悩みをしゃべっていたら気が軽くなった

ナースステーションからベテラン助産師さんが来て私たちが母乳をあげる様子を見て指導をしてくれた
ベテラン助産師さんは私が経産婦だと知らないので初産のふりをした

授乳室へ来て授乳するのは初産の方ばかりで母乳で一年以上育てたことのある人が授乳室で迷える子羊みたいにいるとは思わなかったようで丁寧に教えてくれた
助産師さんは「もう合宿だよね!」と笑っていた
まさに夜間合宿みたいだった

私の授乳は赤ちゃん上手に飲めてますよ、と誉められたが「お母さん胸がカチコチじゃないの」と言われた
気付いたら乳腺炎になりそうなくらい乳腺が詰まり固く張っていた
「これじゃ赤ちゃん飲みにくいよ、赤ちゃんには固くて大きな風船みたいなものだから」娘がギャンギャン泣き出したら「うまく飲めないから怒って泣いてるんだ」とのこと

息子のときに二度も乳腺炎になったから心配だったが
「産後4日目が一番張るけどすぐ元に戻るから」と言われた

その後隣の人は部屋へ戻っていき別のお母さんが来てまた話しかけてしゃべって、またその方が帰り別の方がきてしゃべってと色んなお母さんたちと出産や赤ちゃんのことを語り合い最後にミルクをあげて部屋に戻ったら深夜0時だった

深夜2時頃また起きて母乳をあげる前に娘の体重を計り母乳を飲ませた後にまた体重を計ったら体重が22gも増えていた
目標の一時間で10gを優に越えている!
いきなり母乳がわんさか出始めた!

私はすぐに担当助産師さんに知らせた
良かったね~ミルクをあげたら寝ていいよ~と言ってもらえることを期待していた

しかし

「それではここ(授乳室)でもう一回計って母乳あげましょう」
と言われてまたやらなきゃだめか~と思ったが退院するためだから仕方がない

しかしすでに22g飲んで娘は寝ているし全く飲まない
一応言われた通りに授乳してから体重を計ったが大して増えてなかった

助産師さんに結果を知らせてさすがにもう自室へ戻れるかと思ったら
「それではミルクを40gあげましょう」
と言われて無理だろーと思ったが退院するためだから仕方がない

ミルクを作って飲ませようとしたけど娘は寝ていて全然飲まない

それでも哺乳瓶を娘の口に傾け続け一時間以上経った

助産師さんに
「もう寝てしまって飲まないです、次起きたらミルクをあげていいですか?
と聞いたら
「お母さんは優しいけど私はスパルタだから」
と言い娘を抱っこして哺乳瓶を持つと娘の口にぐいっと押し込んでいる

娘が寝かせて~って顔をして嫌がっているから可哀想になり
「自室でゆっくり飲ませますから」と言ったら
「明日赤ちゃんの体重が増えてなくて退院できなかったらどうします?」
と言われた
「赤ちゃんだけ入院してお母さんは退院しますか?それとも一緒に入院しますか?」
と言われ息子のことが頭に浮かんだ

「退院した後に1ヶ月健診で赤ちゃんの体重が全然増えてなくて泣いているお母さんとかよくいるんですよ」
「上のお子さんのときはどうでしたか?」
と聞かれたので
「上の子は3632gで産まれ退院時には生理的減少で体重は減りましたが普通に退院して1ヶ月で5100gになりました」と話したら驚いていた
結局助産師さんも頑張ったがやはりミルクを飲ませることができず
「今日のところはこれで良しとしましょう」
と言われやっと自室へ戻れることになった
もう朝5時になっていた

ベッドに戻ってもさきほどの助産師さんから「退院できなかったらどうしますか?」と言われたことを思い出した

助産師さんがわざと厳しく言ったのは分かっていた
私は娘の体重をどんどん減らしてしまったし、息子には寂しい思いをさせている、胎盤は剥がれなくて大量出血の危険があるし私に子ども二人を上手に育てることができるのだろうか、皆が普通にできることが私にできる自信がない
くよくよしていたら涙が止まらなかった
産後うつ状態…
娘が起きたらあとで後悔できないくらい頑張ろう
もし体重が増えてなくてもあれ以上は頑張れなかったってくらい頑張ろうと決めて鼻をかんで寝た

7時に起きてミルクを30g飲ませた
うんちやおしっこをすると体重が減ってしまうから測定時間ぎりぎりまで飲ませようと母乳もあげた
赤ちゃんを預けるよう言われ新生児室へ連れていった
母乳量は20g出ていた

やれるだけのことは全てやった

その後私の健診があった
胎盤はまだ剥がれていない
自宅で大量出血したら病院に電話するよう言われた
病院へ行くのにタクシーか救急車かはその時に判断するとのこと

昼食を食べて午後に全ての検査が終わった

娘の体重は2536gに増えていて退院できることになった
昨夜の担当助産師さんは夜勤明けで朝に帰宅していたので一人で喜んだ

父と夫が迎えに来た
夫は清算をしに会計へ行った

1泊はLDR だったから3泊4日を過ごしたベッド
パジャマや産褥パッド、洗面用具など色んな荷物をバッグに入れてまとめた
娘が着ていた病院服を脱がして姪のおさがりで貰ったピンクの服を着せたら手足が出ないほどブカブカ
でもこれより小さい服はないのだ
出産レポート6_f0008991_11403161.jpg

おくるみで包んでしっかり抱っこして外に出た
出産レポート6_f0008991_11423369.jpg


娘は初めて外の空気を吸った
晴れていてとても良い天気だった

私もすがすがしい気持ちだった





by miyukinomeruado | 2016-02-03 11:43 | 0month

蘇州→日本→男の子誕生→女の子誕生        


by mimi